【直線-13】辞書を使って線を描いてみよう

水平線

キーと値のペアを辞書に登録して、変数のように使用することができます。
辞書を使用すると値の変更が容易になります。

辞書とはキーと値をペアにしたデータの入れ物です。

キーは頭に/を付け、続けて値を書き、最後にdef(定義する/defineまたはdefinitionの略)を書きます。
例えば他のプログラムで int x=100またはvar x=100 などはPostScriptだと /x 100 defとなります。
他のモダンな言語では型を明確に指定しなければなりませんが、PostScriptは開発が古い言語なので型の宣言はありません。型とはそのデータが文字列なのか整数なのか実数なのかなどを表すものです。
実行する場合はキーの頭の/は不要です。

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%!PS-Adobe-3.0 EPSF-3.0
%%BoundingBox: 0 0 240 240
/x 100 def % x座標を100と定義
/y 0 def % y座標を0と定義
120 120 translate % 座標の原点を中央に移動
newpath % パスの初期化
x neg y moveto % 始点(-100,0)へ移動
x y lineto % 終点(100,0)へパスを引く
stroke % 線を描画

このコードでは数値が-100,100,0の3つが出てきます。変数を3つ作ることもできますが、xを100とすると、-100はx negで表すことができます。
なのでこの場合は変数を2つ定義すれば良いことになります。

negはnegativeの略で、数値の符号を反転させます。マイナスを表すものではありません。マイナスはプラスに、プラスはマイナスにします。

【オペレータの説明】

/キー 値 defキーと値のペアを辞書に登録します。これは他のプログラムの変数のように使用できます。 /キー { 処理 } def のようにすればプロシージャとなります。プロシージャとは複数の処理をまとめたものです。
数値 neg数値の符号を反転する

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