私は macOSの「メモ」アプリをかなり重用している。
日々の情報収集、Zazzleで販売している商品の説明文やタグ、このブログの下書き――思いついたことはほぼすべてメモに書き溜めている。気がつけば、単なるメモ帳というより自分専用のデータベースのような存在になっていた。
当然ながら、ここに入っている情報は自分にとってかなり重要なものだ。
だからこそ、ふと気になることがある。
「もしメモを誤って削除したらどうなるのか?」
編集しているうちに内容を上書きしてしまったり、間違えて削除してしまうことは誰でもある。
すぐに気づけば「取り消し」で戻せるし、iCloud同期のおかげで復元できることもある。しかし時間が経ってしまうと、変更内容が同期されてしまい、元の状態に戻せなくなる可能性もある。
一応、メモアプリには書き出し機能があり、PDFやMarkdownとして保存できる。
ただしこれは1メモずつしか出力できない。数百、数千とメモがある人間にとっては、正直かなり使い勝手が悪い。
できれば――
「全部まとめてバックアップしたい。」
バックアップツールといえば、調べてみると Exporter というアプリがある。ただ今回は「せっかくだから自分で作ってみたい」という気持ちがむくむくと湧いてきた。
そこで今回は Xcodeではなく、Codexアプリを使って開発してみることにした。
思ったより手ごわいMacのセキュリティ
Codexに指示を出して開発を進めていったのだが、途中で何度も足止めを食らった。
原因はだいたいこのあたりだ。
- パーミッション(アクセス権限)
- オートメーション(アプリが他アプリを操作する許可)
- サンドボックス(安全な隔離環境)
macOSはセキュリティがしっかりしているぶん、アプリ同士の連携には細かな許可が必要になる。
どうもCodexはまだMacアプリ特有の権限周りに少し不慣れなところがあるようで、ここで何度もつまずいた。
そこで途中から方針を少し変え、GitHubに公開されているツールをベースに作業を進めることにした。
Apple Notes Export Tool
https://github.com/storizzi/notes-exporter/blob/main/README.md#decide-where-to-download-the-script

気づいたら全部バックアップされていた
テストをしているうちに、思わぬことが起きた。
全メモが一気にバックアップされてしまった。
その結果どうなったかというと――
進捗バーの動きを確認する機会がなくなった。
動作確認のために作った進捗バーなのに、気づいたら作業が終わっている。
でも、まあ更新してますみたいなアニメーションにしてくれたので、結果OKってかんじ。
現在は、メモの追加や更新のバックアップが10分弱で完了する状態になった。
HTMLとして保存した際に見出し構造が少し崩れることがあるが、軽微な問題なので今のところは「まあいいか」ということにしている。

Codexは意外と快適だった
今回使ってみて感じたのは、Codexの開発体験はかなり快適だということだ。
UIは日本語表示で、文字サイズもある程度大きくできる。
その点では、個人的にはXcodeよりも気軽に使える印象だった。Chat GPTと同じように会話するだけでプログラムができてしまう。初心者はこちらを使った方が良い。
ただし、後から振り返ると一つ大きな反省点がある。
設定をほとんど見ずに使い始めてしまったこと。
Codexには「パーソナライズ → カスタム指示」という設定があり、ここに定型の指示を書いておくと、毎回同じ説明をする必要がなくなる。
また、モデル設定も見直すべきだった。デフォルトでは
GPT-5.3-Codex(推論:中)になっていたが、ここを
- 高
- 非常に高い
にしておけば、途中のつまずきはもう少し少なかったかもしれない。

小さな不満は、自分で解決できる時代
今回のバックアップアプリは、いわば「自分専用の小さなツール」だ。
世の中の人全員に必要なものではないかもしれない。
それでも、
- 日頃感じているちょっとした不満
- 毎回手間のかかる作業
こうしたものを自作アプリで解決できるというのは、なかなか面白い体験だった。
昔なら専門知識が必要だった開発も、いまはAIと一緒に進められる。
思いついたものを形にするハードルは、確実に下がっている。
さて次は、どんな「自分専用ツール」を作ろうか。
そんなことを考えながら、今日もまたメモアプリにアイデアを書き込んでいるのであった。
バックアップしておかなくっちゃ。

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