オーバープリントとは例えば赤いセロファンと青いセロファンを重ねると、重なった部分が紫色になるという透明効果のことです。
デザイン・印刷業界ではノセと言います。
同じように赤い色紙と青い色紙を重ねても、重なった部分は上になる色です。不透明なので当然ですね。これはヌキアワセ(ケヌキアワセ)と言います。
PostScriptは透明機能がありません。そこでせめてオーバープリントで混色できないかと試行しました。
Postscriptでもオーバープリント設定がありますが、混色された状態で見ることができません。またOSXのプレビューでも対応していません。
DistillerでPDF化すると表示は混色されていますが、画像として書きだしても混色されていませんでした。オーバープリントは印刷時に適用されるものなので仕方がないのです。
何とかオーバープリントの画像ができないかと試したのがIllustratorで書き出す方法です。
オーバープリントした画像を作成する手順
(1)PostScriptプログラムでsetoverprintをtrueにしてepsファイル作成。
(2)epsファイルをAdobe Illustratorで開き、各種ファイルフォーマットで書き出す
以上
何とかフリーウエア等で、できないかと思ったのですが。。。
※CMYKモードでなければオーバープリントはできません。
※CMYKモードのため色がくすんでしまいます。
※重ね順や同色どうしの混色などではオーバープリント効果がでないことがあります。
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24 %!PS-Adobe-3.0 EPSF-3.0
%%BoundingBox: 0 0 240 240
%%Title:オーバープリント
/DeviceCMYK setcolorspace % CMYK色空間にする
/en { 0 360 arc fill } def % 円のプロシージャ
/cy { 1 0 0 0 setcmykcolor } def % Cyan
/ma { 0 1 0 0 setcmykcolor } def % Magenta
/ye { 0 0 1 0 setcmykcolor } def % Yellow
/i 0 def % 色変更スイッチ
0 0 240 240 rectstroke % 黒枠で囲む
120 120 translate % 座標の原点を中央に移動
newpath % パスの初期化
true setoverprint % オーバープリント設定
3 { % 3回繰り返す
i 0 eq { cy } { % iが0ならCyan
i 1 eq { ma } % iが1ならMagenta
{ ye } ifelse } ifelse % それ以外ならYellow
0 40 70 en % (0,40)に半径70の円を描く
120 rotate % 120度回転
/i i 1 add def % i=i+1
} repeat
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29 %!PS-Adobe-3.0 EPSF-3.0
%%BoundingBox: 0 0 240 240
%%HiResBoundingBox: 0 0 240 240
%%Title:ランダムな円形を描く
% 所々にオーバープリント効果が出ています。
/x { rand 101 mod 50 sub 3 mul } def % x座標(-150〜150 3刻み)
/y {rand 101 mod 50 sub 3 mul } def % y座標(-150〜150 3刻み)
/r 20 def % 半径
/DeviceCMYK setcolorspace % CMYK色空間にする
/randam_color { % ランダムカラー設定
/cy rand 5 mod 0.1 mul def % Cyan色(0.0~0.4 0.1刻み)
/ma rand 5 mod 0.1 mul def % Magenta色(0.0~0.4 0.1刻み)
/ye .5 def % Yellow 0.5
cy ma ye 0 setcolor カラー設定
} def
120 120 translate % 座標の原点を中央に移動
% 黒四角(円がはみ出すのでclipしている)
120 120 moveto -240 0 rlineto 0 -240 rlineto 240 0 rlineto closepath
clip stroke
true setoverprint % オーバープリント設定
newpath % パスの初期化
50 { % 50回、{ }内を繰り返す
randam_color % ランダムカラー設定
x y r 0 360 arc fill % 円を描く
} repeat
【オペレータの説明】
色空間ファミリ名 setcolorspace | 色空間を設定し、初期化する。 色空間ファミリ名:DeviceGray、DeviceRGB、DeviceCMYK (例) /DeviceRGB setcolorspace |
色値1〜色値n setcolor | 色値を設定する。 setcolorは上記のsetcolorspaceと共に使用する。 色値の個数はカラースペース(色空間)によって異なる。RGBなら色値はred、green、blueの3個、CMYKならCyan、Magenta、Yellow、Key Plateの4個になる。 (例) /DeviceRGB setcolorspace 1 0 0 setcolor※ setrgbcolorやsethsbcolor、setcmykcolorは色空間と色値を同時に設定する |
論理値 setoverprint | trueでオーバープリントを設定する。 何も記述しない場合はfalse。 |
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