【円弧-6】同心円を描いてみよう

PostScriptで同心円を描きましょう。
繰り返しオペレータを使い、制御変数の値を次々円の半径に入れていくことで、同心円を描きます。


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%!PS-Adobe-3.0 EPSF-3.0
%%BoundingBox: 0 0 240 240
%%Title:同心円を描く
120 120 translate % 座標の原点を中央に移動
newpath % パスの初期化
0 10 100 { % 0から10づつ半径を増やし100になるまで{ }内を繰り返す
    /r exch def % 制御変数をr(半径)に入れる
    0 0 r 0 360 arc stroke % 円を描画
} for

次は座標の拡大scaleを使用して円の半径を大きくしていく方法です。
座標を拡大しているので、線幅も大きくなってしまいます。


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%!PS-Adobe-3.0 EPSF-3.0
%%BoundingBox: 0 0 240 240
%%Title:同心円を描く
120 120 translate % 座標の原点を中央に移動
newpath % パスの初期化
0 1 10 { % 0から1づつ半径を増やし10になるまで{ }内を繰り返す
    pop % ここでは制御変数を使わないのでスタックから削除
    0 0 10 0 360 arc stroke % 円を描画
    1.25 1.25 scale % 座標を1.25倍にする
} for

線幅は同じで座標の拡大scaleを使用して円の半径を大きくしていく方法です。
線幅を固定する方法として★のコードを追加しています。
座標変換を説明するのは難しいので、このコードを使えばこうなるというのだけ覚えてもらえればと思います。


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%!PS-Adobe-3.0 EPSF-3.0
%%BoundingBox: 0 0 240 240
%%Title:同心円を描く
120 120 translate % 座標の原点を中央に移動
/cmtx matrix currentmatrix def % ★カレント座標を保存する
newpath % パスの初期化
0 1 10 { % 0から1づつ拡大率を増やし10になるまで{ }内を繰り返す
    dup scale % 制御変数を複製して座標を拡大する( 1 1 scale 2 2 scale ....)
    0 0 10 0 360 arc % 円を引く
    cmtx setmatrix % ★座標を拡大前の座標に復元
    stroke % 円を描画
} for
【オペレータの説明】
sx sy scale xおよびy方向に座標を拡大・縮小する。 1 1 scale が等倍、2 1 scaleでx方向に2倍になる。
matrix 6 つの要素を含む恒等行列([1 0 0 1 0 0])を返す。(PostScriptリファレンスマニュアル第3版より)
変換行列(matrix) currentmatrix matrix の値をグラフィックス状態のCTM で置換してオペランドスタックにプッシュする。(PostScriptリファレンスマニュアル第3版より)
CTM(Current Transformation Matrix; カレント変換行列):ユーザー座標系の座標値をデバイス座標系の値に変換する
setmatrix 前のカレント変換行列(CTM)を参照せずに、グラフィックス状態のCTMをmatrix に設定する。(PostScriptリファレンスマニュアル第3版より)
dup スタックの一番上にある要素をコピーする
例)1 dup → 1 1
2 dup scale → 2 2 scale
要素 pop スタックの1番上の要素を破棄する